DFSP闘病で人生前向き❢

隆起性皮膚線維肉腫罹患から再起への選択

Vol. 212あれもダメ!これもダメ!残り一つは?〜家人のガン治療〜


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いつもご訪問下さり、誠に感謝しております。

昨日は、家人の抗がん剤治療の新しい薬剤治療に付き添いながら(少し心配(-.-;))病院で『健康まめ知識』を仕上げてたのですが、案の定と言うか「やっぱり!」と言うか、点滴直後にライン電話で「やっぱり駄目で点滴中止になったわ!できたら化学治療室迄来て!」

予感的中!(+_+)

化学治療室に入るなり、看護師さんから…

「前回の副作用より反応が強いので点滴は中止しました。主治医の先生には緊急で連絡を入れてますので少し休んで頂いてから処置の方法を考えて頂きます。」と…

見ため、グッタリ…目は充血…本人曰く、「この間よりキツイわ!薬剤入れた瞬間から心臓バクバクして息がしにくくなって…」

点滴前の血液検査の為の血圧測定時は最高血圧105、最低血圧70で若干下が高め?(寒さの関係と思う)が、点滴開始直後に最高血圧120、最低血圧76で脈拍が90を超えてました(=o=;)

完全に副作用と言うより「アナフィラキシーショック」状態です。あのまま、ある程度薬剤点滴してたらと思うとゾッとします。(*_*)

本剤点滴の前に「副作用抑制剤」を入れているので、1時間程で「アナフィラキシー」の症状はほぼ消えました。

診察から駆けつけた主治医の先生は、「前回と違い(ドセタキセル)、今回の(パクリタキセル)ならほぼ問題無いと考えてましたが、前回より副作用反応が強いのでどうしたものか…」

「このままこの薬剤と言うのはリスクが多いので申し訳ありませんが、今回もくすり(薬剤)の選定を考える為に一旦予定を全て白紙にします。ご気分が落ち着いてから診察室で今後の対応を相談させて頂きたいと考えてます。」

xun…「了解しました!では後ほどm(_ _;)m」

ある程度、前もって調べてたので、先生は副作用と言ってましたが、間違いなくタキセル環系の【ショック・アナフィラキシー】だと感じました!

抗がん剤でもこの手(タキセル環を含む)の薬剤以外としては目的の抗がん作用には合わないので、残す1種を選択(アブラキサン)ナブパクリタキセルしか選択の余地は無い為、それを使わない場合、抗がん剤治療自体を止めて免疫療法等の他の治療を探す…と言う話になります。😫

前々回ドセタキセルが合わなくて、今回のパクリタキセルを選定した時に主治医の先生が「薬価も高く、血液製剤を含む為に積極的にお勧めは出来ない!」と言ってられた《アブラキサン》一般名「ナブパクリタキセル」を少し調べましたが、単に血液製剤を含むからリスクが有る!と言う訳では無く(血液製剤によるリスク報告は現時点ではあがって無い)、現在の治療の為に使う用法として外科手術後の予防的治療には基本使わず(通常選択では保険適用が出来ない)手術前にがんを小さくする為に使うようです。

ただ、家人のように「ドセタキセル」と「パクリタキセル」が使用出来ない場合に「アルブミン」の殻に薬剤を閉じ込める為に副作用抑制剤が必須では無くなる【アブラキサン】の使用が保険適用で認められてるようです。

再度の診察前に調べて診察室に向かい、主治医の先生と相談の結果…

僅かの時間に調べて纏めた意見をxunが述べたので主治医も看護師さんも固まってましたが、結果的には抗がん剤治療は今後のがん再発をしない為にも続ける!薬剤は「ドセタキセルもパクリタキセルも使え無いのでアブラキサンを選択」と言うのに落ち着きました。

その上で…

xun「薬剤的には前の2種のような反応は無いとは思いますが、本人の心理的ストレスを考え、また家族的にも、もし点滴直後に何も無くてもアルブミンから出て来た薬剤反応で帰宅後にもし何らかの変調が出た場合の対処に心配が有るので次回から入院しての治療は可能ですか?」と相談したところ…

主治医「薬剤的にはその心配は無いとは思いますが、おっしゃる通りご本人の心理ストレスも考慮するなら第1クールはそのように手配します。」と決着しました。

主治医の先生からしたら、家人のケースは稀で、なおかつ周辺知識をヘタに持ってる旦那なので結構面倒に感じてるかもしれませんね(~O~;)

と言う訳で3週間に一回の「ドセタキセル」から毎週連続12回の「パクリタキセル」に変更も副作用?アナフィラキシーショック?で中止!年内の治療は止めて年明けに入院しての治療【アブラキサン】ナブパクリタキセルになりました。

年末年始は取り敢えず体調を整える期間になりましたわ😌

やっぱりガン治療ってそうそうスムーズに行える訳では無いなぁーっと実感中です。

 

ドセタキセル、パクリタキセル、ナブパクリタキセルの違いについて

いずれも構造中にタキサン環を有する、タキサン系と呼ばれる薬剤。
ドセタキセルとパクリタキセルは、ヨーロッパイチイの針葉抽出物から半合成された製剤です。
これらは水に溶けにくい性質を持っているため、無水エタノール(アルコール)を含んだ液体に溶かして治療に使用しています。
ドセタキセルはアルコールを使用せずに溶かす方法で出来た薬剤、アルコール過敏の方も使用できます。

⚫パクリタキセルはアルコール過敏の方には使用できません。パクリタキセルでは薬のアレルギーを起こすことがあるので、あらかじめアレルギーを予防する薬も使用します。
⚫ナブパクリタキセルは人血清アルブミンにパクリタキセルを結合させた製剤です。
生理食塩液での懸濁が可能になり、アルコールは使っていません。アレルギー予防のための薬は必須ではなくなりました。

キセル系自体を身体が拒否する体質だとしたらお手上げですねぇ…(ーー;)