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隆起性皮膚線維肉腫罹患から再起への選択

Vol.211 xunの健康まめ知識〜いまさらだけど〜八の巻


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ご訪問有り難うございます。

本日のまめ知識はアルコールについてのお話です。

師走に入り、何かと飲む機会も多くなる時期です。

身体に変調をきたす前に予防的知識を少しでもお役に立てて頂ければ光栄です。

《アルコールの基礎知識》

酒(アルコール)、エチルアルコールが含まれた飲み物、酒税法では、アルコールを1%以上含む飲み物を指します。

👉アルコールのエネルギーは、1gあたり7kcalあるがアルコール依存症の人で肥満の人がいない事から「エンプティ・カロリー」とも言われている。

多量飲酒者の割合は、男性10.3%、女性6.4%にのぼり、国の目標値を大幅に上回っている状況です。

【アルコールの代謝

アルコールは胃(20%)で小腸(80%)を吸収し、肝臓ではADH、MEOS等の分解酵素アセトアルデヒドに分解。

このアセトアルデヒドは毒性が強い為、肝臓の細胞を障害させます。さらにALDHという分解酵素で解毒され、無毒な酢酸になり、最終的に水と二酸化炭素になります。

👉平均的体格の男性(体重60kg)の代謝量は1時間あたり6.6g程度。仮にビール500ml程度、日本酒1合、ウィスキーダブル1杯(60ml)をアルコール換算すると約20gで完全分解まで約6時間かかる計算になります。

【アルコールと疾患】

アルコールは様々な疾患に影響を与えます。

(1)がん

アルコールの代謝産物(アセトアルデヒド)には発がん作用が有り、飲酒と咽頭がん喉頭がん、大腸がん、乳房がんなどとは「確実」に関連があるといわれてます。

(2)高尿酸血症痛風

アルコール分解時に生じる乳酸が、腎臓で尿酸排泄を抑制して血中の尿酸値を上昇させます。

(3)脂質異常症高脂血症

脂肪酸が上手く燃焼されずに肝臓内に多く存在する為、脂肪酸からトリグリセリド、VLDLへと合成されて脂質異常症になります。

(4)高血圧症

アルコールの多飲で交感神経を活性化させ、血管を収縮させ、心拍数を増やして血圧をあげます。

(5)糖尿病

糖尿病患者特有の合併症で飲酒により神経障害と網膜症が進行しやすいとされてます。

(6)アルコール性肝疾患

アセトアルデヒドが肝細胞中のミトコンドリアに障害を起こさせ、肝臓の細胞が壊死(肝硬変)。脂肪酸が燃焼されずに残り、中性脂肪が肝臓に蓄積されて脂肪肝を引き起こします。

👉他にも、急性膵炎・慢性膵炎、胃・十二指腸潰瘍も関連を指摘されてます。

【適度なアルコール量】

あくまで目安ですが、『百薬の長』である様に「これくらい飲むとこんな感じになる」と知って置くことが周りにも自分にも大切な事だと思います。

⚫ビール流れびん(〜1本)・日本酒(〜1合):爽快期0.02%〜0.04%→(血中濃度)、爽やかな気分になる、判断力が少し低い鈍る、皮膚が赤く紅くなる。

⚫ビール中びん(1〜2本)・日本酒(1〜2合):ほろ酔い期0.05%〜0.10%、理性が失われる、体温が上昇、脈が早くなる。

⚫ビール中びん(3本)・日本酒(3合):酩酊初期期0.11%〜0.15%、怒りっぽくなる、立てばふらつく、大声でがなりたてる。

⚫ビール中びん(4〜6本)・日本酒(4〜6合):酩酊期0.16%〜0.30%、何度も同じ事をしゃべる、吐き気、嘔吐がおこる、呼吸が早くなる。

⚫ビール中びん(7〜10本)・日本酒(7合〜1升):泥酔期0.30%〜0.40%、まともに立てない、意識がはっきりしない、言語が無茶苦茶になる。

⚫ビール中びん(10本超)・日本酒(1升超):昏睡期0.41%〜0.50%、揺り動かしても起きない、呼吸はゆっくりと深い、場合によっては死にいたる。

👉酒量による血液中のアルコール量の推定値を計算する式

アルコールの血中濃度(%)=飲酒量(ml)×アルコール度数/833×体重Kg

【健康的な飲み方】

「適正な飲み方10か条」を覚えておきましょう。

①談笑して楽しく飲む

②食べながら、適量範囲で

③強い酒は薄めて飲む

④週に2回は休肝

⑤やめましょう!きりない長い飲み続け

⑥絶対ダメ!他人への無理強いとイッキ飲み

⑦アルコール、薬と一緒は大変危険

⑧妊娠中と授乳期の飲酒は控えましょう。

⑨飲酒後の運動・入浴は要注意です。

⑩お酒を嗜むなら肝臓の定期検査を忘れずに!

最後に‘’飲んだら乗るな!乗るなら飲むな!‘’絶対に忘れてはいけません!!


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次回はうーん(+_+)考え中です!お楽しみに!