関西地方は立春過ぎて今年では最寒の数日です。
今回のまめ知識は、【慢性腎臓病】についてです。
[慢性腎臓病](CKD)
日本国内で慢性腎臓病の透析患者は28万人にのぼります。
《CKD》
・蛋白尿・血尿と腎機能により定義
・悪化により腎不全や脳・心血管(CCVD)のリスク増大
(1)①尿異常、画像診断、血液検査、病理検査で明らかな時
②GFR(糸球濾過量)60ml/分 1.73ⅿ²以下 ①②のいずれか、または両方が3ヶ月以上続く
(2)(分類)
指標にはGFR→血清クレアチニンを使う
(3)評価
〈検査〉
①GFR 正常90ml
②クレアチニン∶男性0.6〜1.0mg/dl 女性0.5〜0.9mg/dl
③尿検査(BUN)8〜23mg/dl
④尿蛋白 アルブミン 正常はマイナス
〈CKD発症のリスクファクター〉
①糖尿病→糖尿病性腎症
②高血圧→腎臓は血圧に関与、機能低下で血圧上昇による腎障害
③動脈硬化
④肥満→血圧中のインスリン濃度が高くなりインスリンは腎臓でナトリウムの再吸収を促す、交感神経を活性化することで血圧が上昇→腎障害
〈治療〉
・透析へ至るのを阻止する又は遅らせる
・脳・心血管病CCVDを抑制
(1)食事
・食塩(6g)に制限、タンパク質(0.6〜0.8×BMI)、エネルギー(30〜35Kg)確保
・浮腫などの症状や血液中のカリウム・リンが多い時制限すると。
〈慢性腎臓病の予防〉
①食塩 男性9g 女性7.5gに制限
②野菜(カリウム)摂取→ナトリウムの排泄
④BMI25を越えない
⑤アルコール 一回20〜30ml(男性)10〜20ml(女性)に抑える
次回は動脈硬化を予定しております。